SQL Anywhere では、2 つのバージョンのデータベース・サーバを提供しています。
パーソナル・データベース・サーバ この実行プログラムは、ネットワークを介したクライアント/サーバ通信をサポートしていません。パーソナル・データベース・サーバは、シングルユーザによる同一コンピュータ上での (たとえば組み込みデータベース・サーバとしての) 使用を目的としていますが、開発作業にも適しています。
Windows Mobile 以外の Windows オペレーティング・システムでは、パーソナル・サーバの実行プログラムの名前は dbeng11.exe です。UNIX オペレーティング・システムでは、dbeng11 です。Windows Mobile でサポートされているのはネットワーク・サーバのみです。
ネットワーク・データベース・サーバ この実行プログラムは、ネットワーク経由のクライアント/サーバ通信をサポートし、複数ユーザでの使用を目的としています。
Windows Mobile を含む Windows オペレーティング・システムでは、ネットワーク・サーバの実行プログラムの名前は dbsrv11.exe です。Linux と UNIX オペレーティング・システムでは、dbsrv11 です。
パーソナル・サーバとネットワーク・サーバの 2 つのサーバの要求処理エンジンはまったく同じです。各サーバで、まったく同じ SQL とデータベース機能をサポートします。パーソナル・データベース・サーバで作成されたデータベースは、ネットワーク・データベース・サーバで使用でき、逆についても同様です。主な相違点には次のようなものがあります。
ネットワーク・プロトコルのサポート ネットワークを介した通信をサポートするのはネットワーク・サーバのみです。
接続数 パーソナル・サーバには、同時接続数は 10 という制限があります。ネットワーク・サーバの最大接続数は、ライセンスによって異なります。サーバ・ライセンス取得ユーティリティ (dblic)を参照してください。
CPU 数 per-seat ライセンスの場合、ネットワーク・データベース・サーバはコンピュータで使用可能なすべての CPU を使用します (デフォルト)。CPU ベースのライセンスの場合、ネットワーク・データベース・サーバはライセンスを受けたプロセッサ数のみ使用可能です。ネットワーク・データベース・サーバで使用できる CPU 数には、SQL Anywhere のエディションまたは -gt サーバ・オプションも影響する場合があります。パーソナル・データベース・サーバは単一のプロセッサに限定されています。次の項を参照してください。
起動時のデフォルト パーソナル・サーバとマルチユーザ用のネットワーク・サーバとでは、その用途を反映して起動時のデフォルトが若干異なります。
SQL Anywhere ネットワーク・サーバを実行している場合、適切なネットワーク・ソフトウェアがインストールされて実行されている必要があります。
SQL Anywhere ネットワーク・サーバは、Windows、Linux、UNIX オペレーティング・システムで使用できます。
SQL Anywhere では TCP/IP ネットワーク プロトコルもサポートされています。
第一段階
補足事項
Windows Vista での SQL Anywhere の実行
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