リレーショナル・データベースでは、すべてのデータは「テーブル」に格納されます。テーブルは「ロー」と「カラム」で構成されます。
各テーブルには 1 つ以上のカラムがあり、各カラムには整数、文字列 (テキスト)、日付など、特定の「データ型」が割り当てられます。テーブル内の各ローにはカラムごとに 1 つの値が入っています。
たとえば、従業員の情報を格納したテーブルは次のようになります。
EmployeeID | Surname | GivenName | Phone |
---|---|---|---|
102 | Huong | Zhang | 1096 |
10693 | Donaldson | Anne | 7821 |
リレーショナル・データベースのテーブルには、いくつかの重要な特性があります。
カラムまたはローの順序に意味はない。
各ローのカラムには値が 1 つだけ入るか、NULL が入る。NULL は、そのカラムに値がないことを示します。
1 つのカラムのすべての値は同じデータ型である。
次の表に、テーブルとその内容を説明する公式のまたは非公式のリレーショナル・データベース用語のいくつかを、dBaseや FoxPro などの非リレーショナル・データベースで使用されている同等の用語とあわせて示します。このマニュアルでは非公式の用語を使用します。
非公式なリレーショナル用語 | 公式なリレーショナル用語 | 非リレーショナル用語 |
---|---|---|
テーブル | 関係 | ファイル |
カラム | 属性 | フィールド |
ロー | 組 | レコード |
データベース内の各テーブルには、従業員、製品、または顧客など、特定の種類の事柄に関する情報が保持されます。
このような設計によって、情報の冗長性を排し、冗長性によって整合性が失われないようなデータベースを構築できます。たとえば、営業と会計の両方の部署で、顧客についての情報の入力や検索を行う可能性があります。リレーショナル・データベースでは、顧客についての情報は、両方の部署からアクセスできるテーブルに一度格納されるだけです。
SQL Anywhere でのデータベースの作成を参照してください。
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