次に、SQL Anywhere バージョン 16.0 で追加されたシステムプロシージャとファンクションの変更点を示します。
他の接続の情報を返すために権限が必要 バージョン 12 以前のデータベースの場合、接続の情報を返すために次のシステムプロシージャとファンクションを実行するためのパーミッションは不要です。
バージョン 16 のデータベースの場合、誰でもこれらのシステムプロシージャとファンクションを使用して、現在の接続に関する情報を返すことができます。ただし、これらのシステムプロシージャとファンクションを実行して他の接続に関する情報を返す場合は、SERVER OPERATOR、MONITOR、または DROP CONNECTION のシステム権限が必要です。
他のデータベースの情報を返すために権限が必要 バージョン 12 以前のデータベースの場合、データベースの情報を返すために次のシステムプロシージャとファンクションを実行するためのパーミッションは不要でした。
バージョン 16 のデータベースの場合、誰でもこれらのシステムプロシージャとファンクションを使用して、現在のデータベースに関する情報を返すことができます。ただし、これらのシステムプロシージャとファンクションを実行して他のデータベースに関する情報を返す場合は、SERVER OPERATOR または MONITOR のシステム権限が必要です。
TRACEBACK 関数の強化 TRACEBACK 関数はオブジェクト名と行番号による注釈がつけられた呼び出しスタックを返します。これにより、呼び出しスタック内でレポートされる実際の文を容易に探すことができます。 TRACEBACK 関数 [その他]を参照してください。
SMTP および MAPI リターンコードの変更 xp_startmail、xp_startsmtp、xp_sendmail、xp_stopmail、xp_stopsmtp システムプロシージャで使用されるリターンコードは、次の点が変更されています。
リターンコード | 以前のリリースでの意味 | バージョン 16.0 のデータベースでの意味 | その他の情報 |
---|---|---|---|
-1 | 未知のエラー | 新しいエラーコード | |
0 | 成功 | 成功 | |
1 | 無効なパラメータが指定された | 新しいエラーコード | |
2 | xp_startmail または xp_startsmtp が失敗 | メモリ不足 | |
3 | xp_stopmail または xp_stopsmtp が失敗 | xp_startmail または xp_startsmtp が呼び出されなかった | |
4 | ホスト名が不正 | 新しいエラーコード | |
5 | xp_sendmail が失敗 | 接続エラー | |
6 | セキュリティで保護された接続のエラー | 新しいエラーコード | |
7 | MAPI 関数を使用できない | 新しいエラーコード |
xp_get_mail_error_code および xp_get_mail_error_text システムプロシージャはリターンコードに関する追加情報を返します。新しいシステムプロシージャとエラーコードを取得するには、既存のデータベースをアップグレードしてください。 次の項を参照してください。
使用しているアプリケーションで更新後のリターンコードをチェックするように変更できない場合、SQL Anywhere の scripts サブディレクトリにあるバージョン 12 の dbext.dll ファイルと use_old_dbextf.sql スクリプトを使用することにより、データベースサーバでソフトウェアの以前のリリースのリターンコードが使用されるよう設定することができます。 データベースサーバの配備を参照してください。
USER_NAME 関数と SUSER_NAME 関数による VARCHAR の返却 USER_NAME 関数と SUSER_NAME 関数によって、LONG VARCHAR 型ではなく、VARCHAR 型のデータが返されるようになりました。これらの関数を使用するマテリアライズドビューを使用している場合、再構築する必要があります。
エラー処理 ローの挿入または解析中に文でエラーが発生した場合に LOAD TABLE 操作を可能にするため、問題のあるローを ROW LOG に書き込み、エラーメッセージを MESSAGE LOG に書き込むことができます。指定回数のエラーが発生すると、文の実行は失敗し、ロールバックされます。この機能をサポートするために、次の句が追加されています。
LOAD TABLE 文を参照してください。
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